三徳の特徴・選び方・おすすめ5選

私たちは、日々お客様から

・家庭での普通使い、何でも切れる包丁ってどれ? 
・包丁って大きさも値段もピンキリで、どれを選べばいいの?
・初心者はなにを基準に包丁を選べばいいの?

といった、多くのお問い合わせをいただきます。

これらのお問い合わせに対して私たちがおすすめするのが、 万能包丁の代表格「三徳包丁」です。 

三徳包丁とは

三徳包丁大集合

三徳包丁は、日本の家庭で最も使われている万能包丁です。

肉・魚・野菜の3つの食材に対応できることから「三徳」と呼ばれています。

昭和期、台所の省スペース化により「複数の包丁を使い分けなくてもよい包丁」が求められたことを背景に、

・日本で長く使われている菜切包丁の直線的な刃
・明治時代に日本に入ってきた牛刀の切っ先形状

両方の特性を取り入れて進化してきました。

現在は海外でも「SANTOKU」で通じるほど世界的に認知されています。

三徳包丁の特徴

三徳包丁の特徴 切っ先は鋭く、カーブを描く

三徳包丁は、刃渡り170mm前後・刃幅が広く、切っ先がゆるやかにカーブした形状が特徴です。

まな板に対して垂直に刃を下ろして、トントントンと切る方法に適しています。

まな板に対して平行な刃の部分が長いので、切れ残りが少なくきれいに切れます。

また、刀身の幅が広く安定感があるため、硬い野菜を切るのにも向いています。

三徳包丁が家庭で人気の理由

ほとんどのメーカーでは170mm~180mmの1サイズなので、「どのサイズを買っていいかわからない!」という方にはとてもおすすめです。

当社でも「初めての包丁として失敗しにくい形状」として 最も相談件数・購入数が多いのが三徳です。

三徳 = 万能包丁?

三徳包丁は、万能包丁と表現されることも多く、日本の家庭では万能包丁の代名詞のように扱われています。

しかし「万能包丁」とは、肉・魚・野菜など日常のさまざまな食材に幅広く使える包丁を指す言葉で、三徳包丁のほかにも牛刀やペティナイフなどが該当します。

項目 包丁
三徳 日本の家庭用万能包丁
牛刀 肉料理に強い万能包丁
ペティナイフ 小回りのきく万能包丁

 

三徳包丁と牛刀の違い

家庭用万能包丁としてよく比較されるのが「牛刀」です。

どちらも肉・魚・野菜に使える包丁ですが、形状と得意な作業に違いがあります。

包丁 特徴
三徳包丁 刃が直線的で、野菜をトントン切る家庭料理に向く
牛刀 刃渡りが長くカーブがあり、肉を引き切る料理に向く


三徳は日本の家庭料理に合わせて発展した包丁で、野菜を刻むなどの調理に適しています。

一方、牛刀はサイズが豊富で、刃のカーブが大きいことから肉の切り分から野菜の調理まで幅広く対応しています。 

三徳包丁が向いている人

・初めて包丁を購入する方
・包丁を何本も持ちたくない方
・家庭料理中心の方
・海外の方へ日本製包丁ギフトを探している方

三徳包丁の選び方|失敗しない3つのポイント

お次は三徳包丁の選び方。

藤次郎の多くのシリーズでは、切れ味・錆びづらさ・研ぎやすさを実現したV金10号(VG10)という刀身材としてとても優れた鋼材を使用しています。

またサイズも1種類のため、どれを選んでも同じなのでは?と思われる方もいるかもしれません。

しかし、鋼材・ハンドルの種類・ハンドルのつけ方で、驚くほど使用感は変わります。

私たちは包丁メーカーとして製造などに携わる一方、直営店舗では日々お客様に様々な包丁を握り比べて、最適な一品をご提案しています。

その中でお客様にご質問する3つのこと、それは

①自分にとって心地のいい重さ
②ハンドルの付け方
③ハンドルの形状(握り心地の違い)

です。  

①自分にとって心地のいい重さについて

包丁は、ある程度の重さがあった方が、包丁の自重で刃が進むため、楽に切ることができます。

とはいえ、包丁を出したり洗ったりの一連の動作の中で、なるべく軽めの包丁がお好み、という方もいらっしゃいます。

選び方の目安として、現在ご使用の包丁と比べて、同じくらいがいい?それとももっと軽い方がいい?と比較されることをおすすめします。

藤次郎オンラインショップでは、すべての包丁に重量を記載しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。 

藤次郎オンラインショップでは、重量を記載しています

②ハンドルの付け方

まずは、こちらの画像の2つの包丁をご覧ください。

形状も見た目もとても似ている2つ、刀身材も、ハンドル材も同じ2つの包丁ですが、実は、ハンドルの付け方に大きな違いがあります。

画像右の「藤次郎CLASSIC」シリーズは、別々の刀身とハンドルを、溶接して接合する製法です。 

刀身とハンドルをつなぐ「口金」というパーツがハンドル付け根を保護することで、ハンドル付け根部の耐久性が増し洗い残しが防げるため、道具にこだわるプロの料理人が多く愛用する作り方です。

一方、画像左の「藤次郎BASIC」シリーズは、刀身からハンドル部まで1枚の鋼材となっており、ハンドル材で中子(ハンドル部の鋼材)を挟み、鋲をかしめて固定する製法です。

溶接や研磨の工程が少ないため、比較的コストを抑えやすく、安定した品質で製造できるのが特徴です。

また、構造がシンプルなため軽量に仕上がるモデルも多く、日常使いの包丁として扱いやすいというメリットもあります。

どちらが優れているというよりも、重さのバランスや握り心地が異なるため、実際に握ったときに自分に合うものを選ぶことが大切です。  

③ハンドルの形状(握り心地)

ハンドルの形状は大きく分けて2種類あります。 指の形に合わせた凹凸があるタイプと、なだらかな形状のタイプです。

木柄ハンドルは使うごとに手になじみます

木柄の包丁では、握り込んだときに自然に手に収まるよう、付け根が細く、柄尻に向かってゆるやかに太くなる形状が多く見られます。

木の質感も相まって、やさしい握り心地が特徴で、家庭用包丁として人気があります。

指の形に添った握りやすい形状のステンレスハンドル

一方、ステンレスや樹脂製・木製ハンドルなどでは、握り込んだ際の指の形に沿うようにくぼみを設けたデザインのものもあり、指の位置が決まりやすく安定して握れるのが特徴です。

こちらも、どちらが優れているというよりも、握ったときの感触や手の大きさによって好みが分かれる部分です。

実際に握り比べて、自分の手にしっくりくるものを選ぶことが大切です。  

三徳包丁おすすめ5選

ここまで解説してきたポイントを踏まえると、 三徳包丁を選ぶ際は「重さ」「ハンドル構造」「握り心地」の3つを確認することが重要です。

これらのポイントを踏まえて、包丁メーカーとしておすすめできる三徳包丁を紹介します。  

■ TOJIRO PRO 三徳170mm 11,000円(税込)

・重量:約150g 
・業務用設計をベースにしながら、家庭でも扱いやすいバランス
・中空設計のハンドルで、長時間の使用でも疲れづらい重さ
・迷ったらこれ!「初めての1本」「買い替えの1本」どちらにも選ばれやすいモデル

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■ 藤次郎BASIC 三徳170mm 5,500円(税込)

・重量:約130g
・業務向けシリーズと変わらない切れ味
・初めての「藤次郎」として手にしやすいコスパ最強シリーズ

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■ 藤次郎CLASSIC 三徳170mm 11,000円(税込)

・重量:約190g 
・心地よい重みで、安定性抜群。硬い食材が切りやすい
・プロ愛用率No1、グッドデザイン賞
・ロングライフデザイン賞も受賞しているたしかな品質

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■ 藤次郎 紬 三徳165mm 11,000円(税込)

 ・重量:約125g
・強度が高く、耐久性や耐水性に優れた樫(オーク)を使用
・握りやすく設計された八角形のハンドルが、使う程に手に馴染む

 詳しくはこちら  

■ 藤次郎 BASICダマスカス 三徳170mm 11,000円(税込)

・重量:約150g
・美しい37層の積層構造が織りなすダマスカス模様
・心地よい重みで、安定性抜群。硬い食材が切りやすい 

詳しくはこちら  

おすすめ三徳包丁 比較表

シリーズ 価格 重量 特徴 向いている人

TOJIRO PRO

衛生的で程よい重さの包丁は使う人を選びません

11,000円(税込) 約150g 衛生的なステンレスハンドル 迷ったらこれ!
藤次郎 BASIC 藤次郎BASIC三徳 5,500円(税込) 130g 圧倒的コスパ 料理初心者にも◎
藤次郎 CLASSIC F-503 藤次郎CLASSIC 三徳170mm 11,000円(税込) 190g 安定感のある重さ 料理好き
藤次郎 紬
藤次郎 紬
11,000円(税込) 125g 軽量木柄 優しい風合いが好きな方
藤次郎 BASICダマスカス 藤次郎BASICダマスカス 三徳 11,000円(税込) 150g 切れ味と美しさ 見た目もこだわりたい方

 

三徳包丁についてよくある質問

Q.包丁初心者には三徳と牛刀、どちらがいいですか?

A.牛刀は料理好きな方やプロの厨房で使われていますが、もちろん包丁初心者の方にもお使いいただけます。

しかし刃のラインの違いから、三徳包丁のように上からトントンと力を加える切り方では、食材の切り残りが起こる場合があります。 

Q.左利きには専用の三徳包丁があるの?

A.三徳包丁は基本的に両刃です。

ハンドルが左右対称であれば、左利きの人も右利きの人も同じ包丁をお使いいただくことができます。

藤次郎オンラインショップでは、商品詳細に「左右兼用」の記載がありますので、参考にしてください。  

Q.三徳包丁の寿命はどれくらい?

A.三徳包丁の寿命は、使用頻度やメンテナンスによって異なりますが、定期的に研ぎながら使用すれば10年以上使うことも珍しくありません。

30年以上使われている包丁の修理依頼をいただくこともあります。

また、

・月1〜2回の簡単な研ぎ
・使用後の洗浄と乾燥
・1年~2年に一度は藤次郎の研ぎ直し

を行うことで長く快適に使用できます。

藤次郎では、長く快適にお使いいただくために、アフターサービスにも力を入れております。 

藤次郎のアフターサービスについて詳しくはこちらをご覧ください。 

Q.三徳包丁にはサイズがあるの?

A.基本的には170mmを基準とした1サイズが多いですが、小型三徳や大型三徳もご用意しております。

■ 藤次郎BASIC 小型万能150mm 4,950円

藤次郎のエントリーモデルの小型三徳は、120gと軽量設計。
手の負担を少なくしたい方に好まれています。

■ 藤次郎 紬 小型三徳150mm 9,900円

 フォギーな刀身とオーク材のハンドルで優しい印象の小型三徳で、コンパクトなキッチンで新生活を迎える方に選ばれています。

■ 藤次郎CLASSIC 三徳210mm 12,100円(税込)

キャベツ1玉を一気に半分に切りたいなどの希望を叶える大型万能です。    


著者:藤次郎WEB事業部
監修:藤次郎 品質管理部

著者情報 直営店アドバイザー

包丁メーカー直営店アドバイザー

小林 史子

包丁メーカー勤務5年。直営店にて延べ3,000組以上の接客を担当。20シリーズ以上の自社製品をすべて自宅で使い込み、メーカーの専門知識を「主婦の日常」に翻訳して発信中。年間1,500丁の研ぎ直し・修理も手掛け、包丁の「一生」に寄り添う提案を信条としています。